書く癒し

幼い頃に置き去りにしたままの「小さな私」を癒し、自らを育て直すための自己観察記録

各国のお酒と食事と、そのこころ

週末は旦那の誕生日だったので、日本料理店に行ってきた。
接客や食事のクオリティなど、久々に日本の息吹を感じるとても素晴らしいお店だった。
オーストラリアだからこそ、このクオリティにより一層感動してしまった。

そんなお店の中で、違和感を感じる光景を見つけた。
何組かのオージーの人たちが、食事はほとんどせず、ワインを何本も空けてある姿を見て、「なんともったいない時間を過ごしているのだろうか」と無意識に思ってしまった。

そんなことから、各国のお酒と食事の話題になった。

韓国のお酒と言えば焼酎。
日本のお酒と言えば日本酒。
中国のお酒と言えば白酒。
オーストラリアのお酒と言えばワイン。

そこで、なぜ国によって好まれるお酒が異なるのかという話になった。
今まで色んな国で生活体験したことから、お酒のお供である周辺の食べ物にも関係するのでは…という話へと発展した。

韓国の人が日本酒を飲むと決まっていう一言と言えば「水みたいで何も感じない」。
よくよく考えてみれば、韓国は唐辛子などの強い香辛料を好むため、日本酒よりもっと刺激の強いお酒=焼酎が定着したのではないかということだった。
また、焼酎の値段も比較的安価で、普段の食事のお供としても飲めるという点も大きいのかもしれない。

一方、本来の日本料理と言えば、刺身や素材そのものを引き出す職人の人たちの技術を吟味しながら、ひとつひとつゆっくりと味わう醍醐味がある。
なので、焼酎よりなアルコール度数はさほど高くない柔らかい日本酒を飲みながら食事をすることがバランスがよいのかもしれない。

中国はもちろん大きな国なので、地域にもよるが、私が住んでた東北地方は味付けが濃いということや冬はとても寒い地域なので、度数の高い白酒が好まれるのだろう。
そして、中国はお酒よりはやはり食文化がメインという感じがあった。

お酒の飲み方も、住んだ国によって特徴的なところがあった。

韓国でのお酒の飲み方と言えば、食べながら飲むペースも比較的早く、食事が終わってからも最後まで飲みたがる人は、普段あまり話したいことや不満が多いのに抑えている人が多かったからかもしれない。

日本のお酒の飲み方とサラリーマンとの関係は切っても切り離せないことだろう。
新橋あたりで夜遅くまで飲み続け、いつまでも家に帰らないたくさんの男性を見ていると、心に抱えている深くて重たくて暗い闇を感じざるを得ない。
ひとときの心の居場所として息を吹き返せることから「居酒屋」と称しているのではないか…と深読みしてしまうのは私だけだろうか。

中国でのお酒の飲み方は色んな意味で速い。
初めはみんなで乾杯したり、その相手への敬意を示すために乾杯をするという目的が強く、食事が終わればお酒も終わらせ、ぐだぐだと飲み続ける人は少ない。
(そもそもお酒の度数が強すぎるので、体力的にそんなに飲み続けられない…)

そして、今住んでいるオーストラリアと言えば健康のイメージが強い国で、酒やタバコなどの嗜好品は結構高い。
(ビールも一本400円ぐらいして驚いた)
しかし、外を歩けばレストランよりはバーの方がいつも人で賑わっている。
近所のレストランを見ても、食事というよりはワインを片手におしゃべりが尽きない様子が目立つ。
そして、私が住んでるこの土地は、個人的な感想だが、結構、酒癖が悪い。
週末やイベントのタイミングで、ホームパーティも多く、近所でも夜遅くまで大音量の音楽や大声で騒ぐ人がとても多い。
あまりよい思い出ではないのだが、一度、酔っ払った人たちが、信号待ちで私たちの車にペットボトルを投げつけたこともある。
普段、この土地はとても静かだ。
日常が静寂に包まれすぎて、無意識に「騒ぎたい自分」をより抑えすぎてしまっているのかなと思う。
その普段の静寂を打ち破るかのように、お酒を利用して「別の自分」を感じたがっているような気もした。

そんな各国のお酒の飲み方を見てるうちに、実のところ国による特徴というよりは、日常の中で抑え込んだ「私の一部」を開放させているという共通点があることを知った。
そして、そのひとつひとつは大切な私の一部として、バランスを整えようとしてひょっこりと顔を表すようにも思えた。

若かりし未熟な頃は、オーストラリアで見たような大声で騒ぎ、お酒に呑まれ、酒癖の悪い飲み方もした。
その土地に合わせてお酒を飲みながらコミュニケーションを取ったりもした。
仕事に一生懸命な30代前半は、自分へのご褒美のようにお酒を飲んだり、仕事や人間関係のストレス発散にお酒を利用したりもした。
ここ数年、お酒とは距離を置いた生活をしながら、今は倦厭したり遠ざけるわけでもなく、特別な日に少しお酒を嗜んだりと、お酒との付き合い方も健全になってきたのかもしれない。

それは、いい感じの自分や、ぐだぐだでダメな自分…色んな私を一巡してやっと?お酒とも自分とよい距離感で付き合えるようになったのかもしれない。

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