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書く癒し

幼い頃に置き去りにしたままの「小さな私」を癒し、自らを育て直すための自己観察記録

この暗闇に留まる

幼い頃に覚えた逃げる癖。

知らぬ間に『今、ここ』の状態からいつも逃げる癖がついていた。

「小さい私」が必死で訴えてくるあの日。

母親に気が遠くなるほど殴られたあの日を私は未だに忘れられないようだった。

服を身ぐるみ剥がされ、布団叩きで気が遠くなるほど殴られたあの日の痛みを忘れられないまま、すっかり忘れてしまった。

身体で覚えた全否定されたあの日…。

私はあの日、あの時、あの場から逃げたくて仕方なかったのかもしれない。

そして、幼稚園の頃、自分の名前を日本名に変えられたことで、幼いながらも自分の存在を全否定された気持ちがあった。

そうすると、その幼稚園時代からも逃げたい気持ちでいっぱいだった。

幼いながらに思いついた仮病を使い休んだことも思い出した。

生まれた家庭はいつも怒りや否定に満ちた恐怖の空間で、人間としての尊厳を忘れてしまったようだった。

そして私は子供には尊厳のない世界から逃げる術も分からず、とても不本意な選択…「従順な子供」を演じ続けていた。

あれから30年以上…。

まだ、私はこの夢から覚めるのを拒んでいるようで激しいジレンマに陥っているようだ。

あの頃、いつまで続くのか分からない、延々と続くこの生活から早く逃れられる日は来るのかと待ちわびつつ、いつの間にか我慢や犠牲を覚え、どんどんと自分の力を両親に明け渡す、そんな深い夢を見続けていた。

それを思い返すと、悔しくて悔しくて涙が止まらない。

支配者に従い屈した自分がとても悔しくて、涙が止まらない。

私は今さらながら望んでもいない『従順に従う子供』を選んだことを心底、後悔し怒り狂っていた。

やられっぱなしの自分が悔しかった。
何も言い返せなかった自分が悔しかった。

悔しい、悔しい、悔しい…。

私の心は悔しさがなみなみと満ち、それは涙に変わった。

今、私は、この選択を心から後悔していたことに気づいた。

そして、覚えてしまった『逃げる癖』からもなかなか抜けられずにもどかしかった。

一人で暮らし始めてからもしばらく、私はいつも私ではない人になろうと必死だった。

あの日からずっと私自身も私の存在を自分でも全否定し、私という実態が全くもって分からずに彷徨い続けていた。

一人暮らしの家はいつも落ち着かない場所で、いつもあてもなく出かけては心はポッカリ空いていた。

『今、ここ』留まることが何だかそわそわと落ち着かず、お酒やタバコの力を借りたり、仕事やどうでもいいスケジュールを詰め込んだりしては、必死で充実している『フリ』をしてた。

でも、そうすればするほど、私の心はいつも空っぽで押し潰されそうだった。

空っぽであることが怖くて怖くてたまらなかった。

そして、幼い頃に培えなかった安心感は、こんなにも私の心をぐらぐらと不安定にするとは思いもよらず、その度に親を憎み、そして今もどこかで恨んでいるのだ。

今も唐突に抑えられない憎しみが噴出してくる。

…また涙があふれる。

いつ、この悪夢が終わるのだろう。

いつ、ここから抜け出せるのだろう。

こんなにも長い時間が経っているのだから、もしかしたら一生かかっても難しいかもしれない。

そんな悲観的な考えが頭をよぎる。

泣いても泣いても、涙も止まらない。

果たして、いつ、夜が明けるのだろう。

怖くて、苦しくて、また諦めそうになるけれど、この暗闇の『今、ここ』の悔しさじっと留まっていよう。

グッとこの『今、ここ』の感情にじっと留まっていよう。

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天気も同調するかのようにどんどんと曇ってきた。