書く癒し

幼い頃に置き去りにしたままの「小さな私」を癒し、自らを育て直すための自己観察記録

傷ついたエネルギー

私はだいぶ前、きっと幼い頃から、家で静かにしている時、突然大きな音がする瞬間に心が動揺していた。

バタンというドアの音や、突然のバイクの爆音や救急車の大きなサイレン…。

その音を聞くと、しばらく心拍数が上がり落ち着かなくなる。

この「爆音」と一緒に思い出すシーンがある。

それは昔の両親の怒りの表現。

ドアをわざとバタンと閉める音。

父親を寝かさないよう、掃除機を延々と夜中までわざとかける姿は威圧し支配しようとする姿そのものだった。

突然、お皿が思い切り割れる音…。

いつ止むか分からないその音をいつも心でかき消すのに必死だった。

無感覚であることに必死だった。

いつ始まるか分からないヒステリーな空間に私は息が詰まりそうだった。 

毎日、笑わずにイライラしている人がいつもそこにいる。

あの時、それがこんなに威圧感を与え不穏な空気で淀んでいたことなど分からなかった。

いつもそんな風に過ごしていると、当然、感覚は麻痺する。

いや、麻痺させるしか方法がないのだ。

いつも、これはこんなものだと自分に言い聞かせるしかなかったのだ。

それがあの家で幼い自分が生き延びる精一杯の術だった。

そのうち、私は彼女の目線や機嫌を伺うように何も言わず、大人しく生きることにエネルギーを費やすようになっていた。

つかの間、彼女が爆発せずにいる時は、ほんの少しだけホッとした。

でも同時に、またいつ来るか分からない嵐に常に怯えていた。

怯えるために全てのエネルギーを費やしながら頑張って生きてきた、傷つき疲弊した心がずっとそこにあった。

そして、他にも私にはとても疑問を持つようになっていた。

ずっと気づかないようにしていた疑問。

それは、彼女の行動の数々から、もしかすると母親は私のことを憎んでいるとのではないかとずっと感じていた。

陰湿ないじめ。

家に誰もいない時に激しく布団たたきで殴られたことや、私が寝ている間に私だけを置いて外食に行く姿、「ブス」と平気で日常的に言われた暴言、子供だからと平気で怒鳴りつける、お風呂に入った時にいじめのように水を顔にかけられたことや、宿題ができないからと思い切りソロバンで殴られた記憶…。

私はどれひとつあの暴力的なエネルギーを忘れていなかった。

私はそしてどれひとつ許したくなかった。

あの時の彼女は確信犯だったと思っていたことに気づいた。

私が何も言わない弱い人間と踏んで、いつもこんないじめを日常的に繰り返すようになったこと。

私は子供だし弱い存在だから何も言わないだろうと分かっていて、どんどんと「確信的に」いじめてきた。

私はそれが許せないという気持ちが突然こみ上げてきていた。

弱いものはどうしたっていいという踏みにじる姿が許さなかった。

そして、当の本人は簡単に忘れ去っていることが許せなかった。

そして、私はあの頃、何も言い返せなかったことがずっとずっと悔しかった。

脅しに屈したようで、とても屈辱的な気分だった。

嫌だと言うことを許されなかったと思っていた幼い頃の私。

私はそんな自分自身がとても不甲斐ない気持ちに打ちひしがれていた、とても傷ついたエネルギーに今更ながら気づいた。

ごめんね…。

f:id:EarthAngelLight:20160922135318j:image

私は今、自分の足でしっかりと地をつけて立ち上がりたがっていた。

私の口は、相手を傷つける目的ではなく、自分の空間をきちんと保つための嘘偽りない自分の心を表現したがっていたことも分かった。