書く癒し

幼い頃に置き去りにしたままの「小さな私」を癒し、自らを育て直すための自己観察記録

これを何と言う

前回の続きの体験を書き留めておく。

その日は旦那と喧嘩したまま、夜中に私はベッドに行かず、ソファーで1人布団にもぐった。

しかし、神経が高ぶりなかなか寝付けない。

深夜、布団の中で一体これをなんと言うのか分からない感情に襲われ、ただずっと涙が止まらなくなる。

次第にしんと静まり返った空間に包まれ、暗黒の闇の奥の奥にぐっと引きずりこまれていく感じがした。

すると、普段はあまりほとんど感じられない胸の鼓動がどんどんと高まり、その鼓動が私の全てになっていくようだった。

そして、どんどんと呼吸が荒くなる。

その瞬間「私は死ぬんだ」という考えがフッとよぎる。

そして…このまま死んだらいいんじゃない…とどこかで囁いていた。

それと同時に思い出されたのは、母親がよく「もうさっさと死にたい」と言いながら、お酒に酔い、気違い沙汰になりながら首吊りの真似事を私たちの前でしてたこと、またある時はリストカットでフローリングが血の海になった光景だった…。

あの時のその光景に、私たちはわけもわからず呆然とし、そして無我夢中で必死に泣き叫びながら止めた。

私はその瞬間に、全神経を集中させて時間を止めようとしたのだろうか…。

でも、その後も私は相変わらず生き続けるしかなかった。

それには、母親との何かを切り離した。

何を言っても何も感じなかったし、そして何も響いてこなかった。

でも、もしかしたら…。

私はこのおぞましい光景の瞬間から時を止め、心の奥に侵入させないように、響かせないように必死だったのかもしれない…。

そんなことをぐるぐると考えながら、気がつくと私は、むせび泣きながら「死にたい」と何度も何度も口走りながらもがいていた。

あぁ、私…。

ずっと死にたがってたんだ。

死にたかったんだ。

あの地獄から生き延びるために、死にたかったんだ…。

すごく死にたがってたんだ…。

すると、子宮の奥の奥で重たくのしかかってた真っ黒な鉛が突然見えてきた。

ずっとずっとこの黒い塊を呑み込んだことを忘れたまま生きていた。

でも私はずっとこのある鉛を隠していた。

なかったことにして、平気なフリをしていたかった。

例えば「今は暗闇でも夜が明ける」「でも、生きなきゃ」「でも、私は希望が…」などと世間が口にする程のいい言葉で無理やり覆い被せ、聞き分けのいい人を演じ、自分の本心を隠し続けていた。

すると、更にぐっと私の首を押さえつけるような感覚がやってきた。

あぁ、違う…。

そんな形式的な言葉なんて全部、違う。

死にたかった…。

死ぬんだ…。

死んでみてもいいかも。

もう、いっぺん死んでみようか…。

すると、死ぬことも許そうと思えた。

ギュッと縛りつけて抵抗していたその手を初めてフッと緩めた。

すると、その鉛のおもみと一緒にどんどんと沈んでいく感覚があった。

暗闇の水の底へとゆっくりと落ちていくような感覚。

そして沈みながら、私の隣には「この子」がいた。

「あぁ、この子も私もこんなにも死にたがっていたんだね。うん、いいよ。もう死んでもいいよ。一緒に死のうか。」

そんな気持ちでその子の手をギュッと握りしめ、一緒にゆっくりと死の淵へと沈んで行った。

ずっしりと、同じ方向へとなんの抵抗もなくその重さの方へとただ漂っていた。

同時に言葉にはできない色んなエネルギーで私は包まれていることをただ、感じ続けていた。

今想う。
死にたい気持ちを抱えたまま、ひたむきに明るく生きてたことに対する苦しみ。
死にたい気持ちを抱えたまま、親の機嫌を伺うことほどの辛さを。

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これを何と言うのだろう。

これがなんなのか、全く分からないのだけれど。

あることだけが分かるから、かき消さずにいよう。

ただ、それがあることだけが分かるから。

そっと私の空間に迎えいれ、この純粋な気持ちをただ、感じていたい…。