書く癒し

幼い頃に置き去りにしたままの「小さな私」を癒し、自らを育て直すための自己観察記録

無条件の喜び〜Unconditional Joy〜

今日はこのカード。

分離している幼い頃と今の自分ふたりにいま一度質問してみたい。
『あなたにとっての無条件の喜びはなんですか』

幼い頃の自分が答えるとしたら、恐怖が喜びを遥かに上回り、なかなか思い出せない、と言うだろう。

日本で育ったという人はきっと『外の人優先ワールド』の宿命を背負っていたと思う。
だから『自分を喜ばせる』という意味も感覚も分からないまま生きてた。

そして私の家庭環境。
典型的な韓国的価値観『男は働きにお金を稼ぎ、女は家を守るのが当たり前ワールド』に基づいていた。
『子供や夫や他のひとのためにだけ』奉仕して過ごした母。
完全に彼女自体の存在が消されていた。
父はお金を稼いできているんだから家事はやって「当たり前」。
今思うと申し訳ないのだが、子供の私もやって当たり前と思っていた。
そんな感謝のない環境。
存在価値を失った母から漂う日常的なイライラは、ふとしたきっかけに激しい怒りという形として現れ、家庭はいつも荒れていた。

わけも分からず突然始まる両親の夫婦喧嘩。
夜中まで続くこともたびたびあった。
お皿が割れ、大声で怒鳴り、激しくなじり、罵り合い、憎み合う姿。
毎回、兄弟全員で必死で泣きながら止めに入っていた…。
次の日、泣きはらした顔を同級生が見てどうしたの?と聞かれ、慌てて寝不足だよと答えてた小学校の頃。
今、考えても健気でいじらしい。

またある時は、宿題がどうしても解けなくて、そろばんが割れるほと叩かれた。
うっかりお椀をひっくり返したことで叩かれたこと…。
そんな体罰を受ける度に身体は『わたしは完璧でないといけない』としっかり刻み込まれた。
(今でも完璧主義のキャラクターはよく顔を出す)

叩かれる度、怒鳴られる度に私は自分を守るため、最終的手段を選んだ。
『感じることをやめろ』
身体の細胞隅々にまで厳格な指令を下した。

こんな風に育った私の家庭への感情は『憎しみ合う戦場』であり『恐怖』だった。
世間一般で言うあたたかい家庭は、私の小さすぎる世界にはどこにも見当たらなかった。

幼稚園から家出した大学までの約20年、私は家という檻の中で、武器もなく、いつ勃発するかわからない戦場の中で生きてた。
こんなに安全だと言われている日本で、だ。
今思い出しても地獄だ。

家出をしたときは静かに眠れるということだけで涙がこぼれた。
狭くて小さい家が本当に嬉しかった。
『戦争』はこれで一旦終わったかのようだった。

しかしその頃から、なんとも言えない漠然とした孤独を感じていた。
ひとはいるのに、誰とも繋がってないような漠然とした不安。
そんな気持ちを感じたくなくて、仕事で忙しくしてみたり、お酒やタバコで心を埋め尽くしたりもしてみた。

感受性が強い人間にとって、感じることがつらすぎる環境で感じることを放棄し、その後感じないようにする癖をひきずったりと、まるでもつれた糸のような生き方をしていました。

そんな与えられた宿命は本当につらいものだったけど、学生の頃、私は音楽・書籍から、喜びという大切な感覚をほんの少し、呼び覚ましていた。
会ったこともない遠く離れた人が作ったメロディー、今は亡き文豪からの力強い言葉は私の心を動かし、固まった心に静かに寄り添ってくれていました。

私にも感じる力はまだ残されていた。

この感じる力こそが無条件の喜びだと、2016年に生きる私はそう答えたい。
私の心で感じることを、やっと自分に許せるようになったことがただ嬉しい。


自分のこころと五感が震えることこそが私の喜び。
今はこんな風に日常の中で自分を喜ばせている。

目覚めとともに飲む温かいコーヒー。
そして、兄と彼女が私たちのために一生懸命選んでプレゼントしてくれたコーヒーカップ。

大好きなお気に入りの本で埋め尽くした空間。

清潔ですっきりとした空間。
明るい光とお花がいつも見ていてくれる場所。

おいしいご飯を作る美しい空間。

大好きな匂いで空間を包む時間。

こころのこもったプレゼントたち。



素晴らしい風景と新しいお花を見つけながら散歩できる環境。


そして最愛のパートナー。

海外生活が孤独で辛くてどうしようもなかったとき、私はとあるサイトで自分の本心を包み隠さず伝えました。
その後、彼と出会い、そして昨年結婚しました。
心をぶつけ共鳴してくれた彼の存在は私の分身です。
太陽のように温かい彼の笑顔を見るだけで嬉しさが溢れます。
こころが喜ぶから一緒にいる人。


『五感もこころも喜ぶ毎日』
ささやかだけれども、このお家と環境が今の私が愛するライフワーク。

日常の毎日を喜びという感覚で埋め尽くしたい。
これからもこんな喜びをひとつひとつ丁寧に感じていたい。